セリウムの単体は灰色がかった銀白色の軟らかい金属(融点799℃,沸点3426℃)です。加熱により発火し,熱水,酸に溶け,空気中で酸化されると酸化セリウム(Ⅳ)(CeO2)を生じます。セリウムの原子価は+Ⅲと+Ⅳで,+Ⅳ[…]
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セリウムの単体は灰色がかった銀白色の軟らかい金属(融点799℃,沸点3426℃)です。加熱により発火し,熱水,酸に溶け,空気中で酸化されると酸化セリウム(Ⅳ)(CeO2)を生じます。セリウムの原子価は+Ⅲと+Ⅳで,+Ⅳ[…]
もっと読むセリウムは原子番号58のランタノイド元素です。様々な鉱物中に存在しますが,主なものは,モナズ石(Monazite),バストネス石(Bastnasite),ゼノタイム(Xenotime)です。埋蔵量の多い国々は中国・アメ[…]
もっと読むスウェーデンの小村イッテルビー(Ytterby)は,ガドリン石(Gadolinite)が発見されたことで知られます。ガドリン石から分離された元素は,イッテルビーの地名に因んで名付けられたイットリウム(39Y),テルビウム[…]
もっと読む写真の技術は,18世紀頃から銀塩の感光性が巧みに応用され始めて以降,撮影と現像の両面からなされました。今回は,銀の化合物に感光性が見出され,写真技術の基礎が確立するまでの歴史をみていきます。 銀塩写真の日本への到来 江[…]
もっと読むイタリア・ベネチアで東方貿易商人の家に生まれた旅行家マルコ・ポーロ,彼がアジア諸国で見聞した内容を記した旅行記『東方見聞録』で,莫大な量の金を産出する島国〝ジパング〟と記された日本。かつての日本では金を豊富に産出し,奈[…]
もっと読む稀土類元素はスカンジウム(21Sc),イットリウム(39Y)にランタノイド15種類を加えた17元素の総称です。かつて化学者は酸化物に「土」の名を用いました。例えば,酸化マグネシウム(マグネシア,MgO)は苦土くど,酸化ア[…]
もっと読む鉄にマンガンを添加すると脆もろさが改良されることは19世紀半ばに発見され,イギリスの冶金学者H.ベッセマーによって大規模製鋼法が実用化されたことで,マンガンの需要は増大しました。現在では,鉄を鋼に変えるために添加される[…]
もっと読むホウ素とその化合物の用途は広く,ガラス,セラミックス,石鹸・洗剤などに多く使われています。そのほかに木材の難燃化処理のための薬剤や,原子炉では中性子吸収材としても使われ,これらは共に〝火消し〟役と言えます。 古くから使[…]
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