カフェイン 2026年4月23日 上村 公一 元素と法医学 はじめに カフェイン(Caffeine)はキサンチン誘導体のアルカロイドです(図1)。分子式C8H10N4O2 MW 194.19 白色結晶 融点238℃です。薬理作用は中枢神経興奮作用があり、古くから医薬品として使われ[…] もっと読む
フロン類 2026年3月12日 上村 公一 元素と法医学 はじめに フロン類は炭素とフッ素が共有結合した化合物です。さらに、塩素、臭素、水素が結合することもあります。無色無臭、常温で気体、化学的に安定な化合物です。 用途 フロン類は冷蔵庫の冷媒として開発が進められました1)。当[…] もっと読む
毛髪と薬物 2026年1月6日 上村 公一 元素と法医学 はじめに 今回は法医学的な話題です。薬物事件では当然ですが、薬物を検出しないとその事実を証明できません。通常、薬物の検出するための試料は血液、尿などの検体です。解剖例では臓器が使われることもあります。ただし、毛髪からの薬[…] もっと読む
Fe中毒 2025年11月24日 上村 公一 元素と法医学 はじめに 鉄(Fe)は原子番号26の元素で、重金属です。Feは地殻の約5%を構成し、身の回りによくある金属です。金属鉄は鉄鉱石を精錬して得られ、建造物、機械、道具などの重要な材料です。また、Feは生体の必須元素であり、赤[…] もっと読む
Mg中毒 2025年10月27日 上村 公一 元素と法医学 はじめに マグネシウム(Mg)は原子番号12、原子量24.305、アルカリ土類金属です。比重1.738の軽金属で、合金の原料として有用です。燃焼すると非常に明るい光を出すので、かつてカメラのフラッシュとして使われました。[…] もっと読む
アジ化ナトリウム 2025年9月29日 上村 公一 元素と法医学 はじめに アジ化ナトリウム(NaN3)は抗菌作用があり、土壌殺菌剤や除草剤として農業など、広く産業用に使われています1)。また、研究室でも防腐剤としてよく見かけます。私の在籍した研究室では抗体を購入するとすぐに、0.02[…] もっと読む
ホウ酸 2025年8月25日 上村 公一 元素と法医学 はじめに 眼科を受診したとき、眼を洗ってもらったことがあるでしょうか。私は子どものときよく、“ものもらい”ができました。その際、かかりつけの年配の眼科医は透明な液体でていねいに眼を洗ってくれました。たいへん気持ちがよかっ[…] もっと読む
ボツリヌス毒素 2025年7月28日 上村 公一 元素と法医学 はじめに ボツリヌス毒素はボツリヌス菌から生成される分子量約15万の毒素で、神経毒に分類されます。構造は活性サブユニット(軽鎖、分子量約5万)と結合サブユニット(重鎖、分子量約10万)からなり、活性サブユニットはZn複合[…] もっと読む