有機リンと神経ガス・農薬への応用
<はじめに> これまで3回にわたり、CO、NO、H2Sとガス状の情報伝達分子を取り上げ、生体の恒常性の維持にとって、重要な働きを持っていることを書いてきました。 今回は生体を構成する元素では6番目に多いリン(P)を取り上[…]
もっと読む<はじめに> これまで3回にわたり、CO、NO、H2Sとガス状の情報伝達分子を取り上げ、生体の恒常性の維持にとって、重要な働きを持っていることを書いてきました。 今回は生体を構成する元素では6番目に多いリン(P)を取り上[…]
もっと読む<背景> 前回、一酸化窒素(NO)を取り上げました。今回はNOと同様、ガス状分子の硫化水素(H2S)を取り上げます。H2Sは分子量34.08、空気より重く、可燃性、水溶性です。特徴として、卵の腐ったような特有の臭いがあり[…]
もっと読む< 背景 > 前回、一番多い中毒死の原因として一酸化炭素(CO)を取り上げ、COの毒性と有用性についてお話ししました。今回、COと同様のガス状分子の一酸化窒素NOを取り上げます。NOはNとOが共有結合した分子であり、分子[…]
もっと読む< 背景 > 一酸化炭素(CO)はCとOだけからなる単純な化合物ですが、その構造式は複雑で、以下の3つの共鳴構造式をもちます。通常、原子価はCが4、Oが2とされますが、それでは説明できません。物性は空気よりもやや軽く(分[…]
もっと読むヒ素の毒性 ヒ素は天然の硫砒鉄鉱から得られ、金属と非金属の両方の性質を持ちます。ヒ素化合物には、有機ヒ素、亜ヒ酸、アルシンなどがあり、特に3価のヒ素は毒性が大きいことが知られています。同族のリン(P)が生体内で重要な働き[…]
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