試薬の日キャンペーンクイズ

今日、3月9日は『 試薬の日 』

江戸時代の後期に活躍した植物学者でもあり、日本初の化学書の中で『試薬』という言葉を生み出した宇田川榕菴うだがわようあんの誕生日にちなんで、一般社団法人日本試薬協会が制定しました。

宇田川榕菴とは?

 

出典:WIKIMEDIA COMMONS   Quibik氏によるUtagawaYoan

宇田川榕菴(1798~1846)は、大垣藩の医官、江沢養樹の長男として江戸で生まれ、13歳のときに津山藩主(現在の岡山県)の侍医、宇田川玄真の養子になりました。

養親である宇田川玄真はオランダ医学書を「解体新書」として翻訳したかの有名な杉田玄白の養子でした。

宇田川榕菴は漢方医学、儒学、自然博物学に秀で、そして、ドイツの医師であるシーボルトとの親交もあったのです。

化学用語の誕生

1834年に出版した植物の生化学に関する本「理学入門 植学啓原」では、元素、酸素、窒素、水素、炭素といった言葉が誕生しました。

また、1837年に出した「舎密開宗せーみかいそう」では、試薬、酸化、還元、金属、結晶、圧力、昇華、溶液、分析・・・・といった様々な化学用語が造り出されたのです。

この舎密開宗は、日本初の体系的な化学書であり、規模においても江戸時代最大の自然科学書であったと言われています。(ちなみに、「舎密」とはオランダ語のchemie「化学」のこと)

当時造り出された言葉は今日でもそのまま使われ続けています。

まさに、宇田川榕菴は類稀な才能を開花させ日本の科学の発展に大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

余談ですが、日本各地の温泉水を取り寄せてその化学分析を行い「諸国温泉試説」を書きました。現在で言うところの温泉ソムリエの先駆けだったのかもしれませんね。

(参考資料:シーボルトと宇田川榕菴 平凡社新書)

全問正解者の中から抽選で
3月9日にちなんで39名様にQUOカード500円券をプレゼントします。
お一人様につき1回限りのご応募とさせていただきます。
なお、当選者にはメールでお知らせします。
【応募期間】2018年3月9日(金)~3月13日(火)
※クイズの応募は終了しました。

クイズです!

【1】宇田川榕菴が活躍した時代はいつでしょうか?
A.安土桃山時代
B.江戸時代
C.明治時代

正解:B

【2】宇田川榕菴と親交のあった外国人は誰でしょうか?
A.シーボルト
B.フランシスコ・ザビエル
C.マシュー・ペリー

正解:A

【3】宇田川榕菴はオランダの化学書を翻訳し、化学用語を造りました。
宇田川榕菴の造語でないものはどれでしょうか?
A.酸化
B.還元
C.高純度化学研究所

正解:C

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