愛媛と関わりのある元素 ~愛媛県総合科学博物館の紹介~

今回の科学博物館紹介は愛媛県総合科学博物館です!愛媛に関係する元素とは?国際周期表年の時の様子、今後開催される企画展、ミュージアムショップのお土産の紹介までありますので、どうぞ最後まで御覧ください!

目次

  1. 愛媛県総合科学博物館の建物について
  2. 国際周期表年企画展の紹介
  3. 愛媛県に関係する元素というと?
  4. 常設展示はどんなの?
  5. ミュージアムショップで愛媛県総合科学博物館の限定グッズを買う
  6. 愛媛県総合科学博物館で予定されている企画展

1.愛媛県総合科学博物館の建物について

愛媛県立総合科学博物館のエントランス
愛媛県総合科学博物館のエントランス

愛媛県総合科学博物館に行ったら、まず外観を見てみましょう。洗練されたデザイン、未来的で斬新な建造物です。

円錐形のエントランス棟のほか、三日月形の生涯学習棟とレストラン棟など幾何学的な建造物を外側からも内側からも楽しめます。設計は黒川紀章建築都市設計事務所です。

建造物の2つの面を同時に見ると、どちらかが必ず垂直になっていないように設計されているようです。いろんな角度からじっくりと御覧ください。

 

2.国際周期表年企画展の紹介

愛媛県総合科学博物館では、2~3ヶ月ごとに科学・自然・産業などに関する企画展や特別展を開催しています。ここでは国際周期表年に開催したときの企画展と巡回展の様子をご紹介します。

ロシアの化学者ドミドリ・メンデレーエフが元素の周期律を発見したのが約150年前のこと、当時発見されていた63の元素を原子量が大きな順に綺麗に並ぶように配列しました。当てはまる元素がない場所には、エカシリコン、エカボロン、エカアルミニウムとし、まだ見つかっていない元素の存在を予言したのです。(エカシリコンとはケイ素のひとつ下にあるであろう元素の仮の名前のこと)後に、新元素(ゲルマニウムとスカンジウムとガリウム)が発見され予言は正しかったことが世に示されメンデレーエフの周期表は支持されたのです。

元素周期律発見150年を祝う国際周期表年は世界中で元素周期表に関するイベントが開催されました。愛媛県総合科学博物館においても企画展「周期表発見150周年 元素のマトリクス~星々から生命への贈り物~」(2019年2月23日~4月7日*既に終了)、巡回展「国際周期表年2019特別展」(2019年12月14日~2020年1月26日*既に終了)が開催されました。専門学芸員の久松洋二氏より高純度化学研究所の実物周期標本展示のご依頼をいただき会期中ずっと展示しました。

メンデレーエフに関するブログはこちらにありますので合わせて御覧ください。

 

3.愛媛県に関係する元素というと?

愛媛県に関係する元素というと、ニッポニウム、レニウム、アンチモン、銅などを思い出します。愛媛県総合科学博物館の常設展で、まずはこれらの元素に関係する展示をすこしご紹介します。

愛媛出身の化学者小川正孝(1865-1930)は1908年に新元素「ニッポニウム」を発見しました。しかし43番元素ではなく75番元素でした。周期表の位置がひとつ下という間違いはあったものの、新元素発見にほぼ成功していて、Re(レニウム)そのものであったこともわかっています。周期表にその名を残せなかったことは残念でしたが新元素の発見を成し遂げた小川正孝博士の功績が愛媛県総合科学博物館3階科学技術館の素のゾーンで資料展示しています。すぐ隣には森田浩介博士の展示もあります。

愛媛はアンチモンや銅の産地でした。愛媛県総合科学館博物館の科学技術館にある基幹産業ゾーンでは、市之川鉱山と別子銅山の展示があります。かつて愛媛県西条市に市之川鉱山があり主としてアンチモンを採掘していました。市之川鉱山の輝安鉱の群晶は世界的にも例がなく美しいのです。すでに閉山しているので今後同等の立派な標本を見つけることは不可能と言われています。

別子銅山の展示は、館内では産出鉱石を運ぶ上部鉄道1/3縮尺模型、屋外展示場では実物のGF転炉、カラミ電車が展示されています。

4.常設展示はどんなの?

愛媛県総合科学博物館の常設展示の見どころについて、お聞きしてきましたのでご紹介します。4階の「自然館」には宇宙、地球、愛媛の3のゾーンにわかれています。

まず最初は宇宙ゾーンです。四次元地球儀は半球状のスクリーンに立体的に地球が投影され手元のコントローラーで自由に動かすことができます。雲の動き、台風の発生、津波の動きなどプログラムを選択して御覧いただけます。

地球ゾーンにある動く恐竜はティラノサウルスとトリケラトプス。迫力がありすぎて小さなお子さんは泣いてしまうなんてこともあるそうです…!毎週日曜日15:30~は「みんなで一緒に!恐竜体操」で恐竜と一緒に体操ができます。(※休止していることがありますのでお出かけ前に博物館のHPでご確認ください)


地球ゾーンには、化学組成によって分類された鉱物ギャラリーや世界の動物の剥製展示では鳴き声も確認できます。恐竜トリックアートで記念撮影もできます。

 

愛媛のゾーンでは、愛媛県に関係する動植物の生態を紹介しています。現在絶滅したとされる貴重なニホンカワウソの標本は必見です。動物の剥製について詳しい企画普及グループの橋村さんに聞いてみましょう。その日からマニアックな目線になること間違いなしです。

 

3階の「科学技術館」には素、生、伝、動のゾーンがあって実際に触って遊びながら、科学の不思議や原理を学ぶことが出来ます。光のトンネルライトで壁にお絵かきは小さいお子さんにおすすめ!毎週土日祝日13:00~/15:00~はサイエンスショーを開催、大人からお子様までお楽しみいただけます。

 

「産業館」では、愛媛の伝統産業や基幹産業などについて展示しています。愛媛県ならではの「みかんの選果機」はみかんの大きさや色で選別するところを動かして見ることができます。伊予鉄道1号機関車は実際に中に乗ることができるます。別子銅山、市之川鉱山の展示も「産業館」です。

 

世界最大級・直径30mのドームスクリーンを持つプラネタリウムもはずせません。なんと約65万個の恒星が見られる。全天周デジタル映像投影システムを導入し、ドーム全体に広がる大迫力の映像と、宇宙に飛び出したような臨場感を味わうことができます。投影時間は45分間で、前半が星座解説、後半は恐竜や宇宙に関するプラネタリウム番組を投影しています。

 

5.ミュージアムショップで愛媛県総合科学博物館の限定グッズを買う

博物館へ行った時の最後のお楽しみはミュージアムショップでのお買い物です。ショップで伺ってみると、ここでしか手に入らないオリジナルの恐竜の今治タオルが今のおすすめということでした。

 

6.愛媛県総合科学博物館で予定されている企画展

2020年7月~2021年4月までに予定されている企画展です。

特別展「世界の昆虫大集合」

期間 2020年7月18日(土)~2020年9月22日(火祝)
料金 大人(高校生以上)300円、65歳以上300円、小中学生200円 セット料金あり
内容 昆虫は、名前がつけられているものだけで約100 万種にのぼる膨大な種数をもち、地球上に生息する生物数の半数以上を占めるといわれています。これは、昆虫が地球上のさまざまな環境に適応し、他の生物に比べ著しい多様化を遂げたことを物語っています。
今回の展示では、強さ自慢のカブトムシ・クワガタムシたち、美しさ自慢のチョウたち、不思議さ自慢のコノハムシたちなど、特色のある昆虫たちを標本を中心に紹介します。昆虫という身近な存在から身近な自然に興味を持ち、自然や生物の多様性とその大切さについて理解を深めてもらえれば幸いです。

 

企画展「小川正孝 アジア人初の新元素発見者」
期間 2020年10月10日(土)~2020年11月29日(日)
料金 常設展示観覧券が必要
内容 愛媛出身の化学者小川正孝は1908年にアジア人初となる新元素発見を成し遂げた化学者です。没後90年にあたる2020年に、75番元素レニウムを先駆的に発見した小川の事績を周知するため、国内の小川資料をすべて集めてその生涯を顕彰します。

 

企画展「春待ちロゼット」
期間 2020年12月12日(土)~2021年1月31日(日)
料金 常設展示観覧券が必要
内容 ロゼットとは、植物が風雪に耐えながら、少しでも太陽の光を受け止めようと身につけた究極の姿形です。観察対象の少なくなる冬場に、庭先や公園、散歩道で出会えるいろいろなロゼットを標本と写真で紹介します。

 

企画展「携帯電話でたどる通信技術史」
期間 2021年2月20日(土)~2021年4月11日(日)
料金 常設展示観覧券が必要
内容 1990年ごろから約20年の間に活躍した携帯電話を展示し、通信技術の発展と世の中の移り変わりについて紹介するとともに、古き良き時代を支えた公衆電話やバブル時代のショルダーフォン、5Gでの超高速通信の実現に向けた実証実験など、電気通信についての理解を深める展示を行います。

 

博物館のご紹介、愛媛県に関係する元素の紹介などをしてきましたがいかがでしたか。博物館には、まだまだ紹介しきれないほどたくさんの展示や標本、体験コーナーなどがありますので、是非愛媛県総合科学博物館に行ってみてください。

施設名 愛媛県総合科学博物館
ホームページ https://www.i-kahaku.jp/
特徴 オープンは平成6年11月、昨年2019年に25周年を迎えた。常設展示は「自然館」「科学技術館」「産業館」で構成され、たくさんの実物標本や体験展示を使って学習することができます。世界最大級・直径30mのドームスクリーンを持つプラネタリウムでは、約65万個の恒星を見ることができます。さらに全天周デジタル映像投影システムを導入し、ドーム全体に広がる大迫力の映像と、宇宙に飛び出したような臨場感を味わうことができます。投影時間は45分間で、前半が星座解説、後半は恐竜や宇宙に関するプラネタリウム番組を投影しています。企画展示室では、2~3ヶ月ごとに科学・自然・産業などに関する企画展や特別展を開催しています。
時間 09:00-17:30(入館は17:00まで)
休館日 月曜日(第1月曜・祝日は開館、翌平日が休館)、年末年始
春休み・夏休み期間中は無休
料金 常設展:大人520円、65歳以上270円、小中学生無料(プラネタリウム別途)
プラネタリウム:大人520円、65歳以上270円、小中学生270円
団体料金あり
住所 愛媛県新居浜市大生院2133-2

アクセス 【電車】JR新居浜駅または伊予西条駅から
せとうちバス(西条~中萩~新居浜線)…20分 タクシー…15分
【車】松山市より 松山自動車道利用…約1時間(いよ西条IC下車5分)
駐車場 普通車(無料)320台
設備等 レストランあり、ミュージアムショップあり。

*上記は2020年5月28日現在のものです。

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八尾 優

株式会社高純度化学研究所に勤務。