実験講座 番外編~アメリカの化学実験室から~
筆者は現在(2022年10月)3度目の長期アメリカ滞在で旧スタンフォード大学付属研究所(現在は独立機関)にて二酸化炭素吸着研究プロジェクトに参画している。今回の講座では、日本の化学実験室とはそう変わらないものの、アメリカ[…]
もっと読む筆者は現在(2022年10月)3度目の長期アメリカ滞在で旧スタンフォード大学付属研究所(現在は独立機関)にて二酸化炭素吸着研究プロジェクトに参画している。今回の講座では、日本の化学実験室とはそう変わらないものの、アメリカ[…]
もっと読む元素記号Tc、原子番号43の元素、テクネチウム。テクネチウムは天然の安定同位体の存在しない元素で、世界初の人工元素である。20世紀初頭に、東北大学の小川正孝が空白の原子番号43の未知元素を発見しようとしたが、実際のテクネ[…]
もっと読む元素記号Ar、原子番号18の元素、アルゴン。その名前はギリシャ語のergonに由来し「はたらかない、怠け者」という意味を示す。アルゴンの発見の発端は1982年のレイリーの実験にあり、最終的にレイリーはラムゼーと共に分光学[…]
もっと読む元素記号Zn、原子番号30の元素、亜鉛。亜鉛族元素の原子は、内殻のd軌道が電子で満たされているため、一般的な遷移金属の性質を示さないことで知られる。亜鉛は、紀元前の相当前から活用されてきた7つの金属、金・銀・銅・鉛・錫・[…]
もっと読む元素記号Mo、原子番号42の遷移元素、モリブデン。モリブデンは約2600℃の高い融点を持ち、機械的強度や剛性に優れる金属元素である。スウェーデンの薬学者シェーレ(Karl Scheele)によって1778年に発見されたと[…]
もっと読む元素記号H、原子番号1の元素、水素。宇宙の始まりは水素からだと考えられている。ビッグバンのあとすぐに電子やニュートリノなどの素粒子が生成し、その後順番に陽子(水素の原子核または水素イオンともいう)や中性子が生成したようだ[…]
もっと読む元素記号U、原子番号92の元素、ウラン。紀元前後頃からウランはガラス製品に使用されていたようである。ナポリで発掘されたローマ時代のモザイクガラスの緑色の部分を分析した結果、約1.5%のウランを含有しており、これが初めての[…]
もっと読む元素記号Sn、元素番号50の元素、錫(スズ)。スズの利用は数千年も前にも遡る。紀元前3000年頃にメソポタミアにおいて初めて青銅が開発されたといわれる。スズは、石器時代から一気に人類の道具の活用の幅を広めた元素でもある。[…]
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