銅(Cu)-世界有数の生産量を誇った日本の銅
銅は古代から知られていた元素ですが,日本は近世を中心にして世界的な産銅国でした。今回は,主に江戸時代までの銅鉱業の歴史を見ていくことにします。 江戸時代までの銅の供給と利用 日本では,弥生時代前半の金石併用時代に鉄器と[…]
もっと読む銅は古代から知られていた元素ですが,日本は近世を中心にして世界的な産銅国でした。今回は,主に江戸時代までの銅鉱業の歴史を見ていくことにします。 江戸時代までの銅の供給と利用 日本では,弥生時代前半の金石併用時代に鉄器と[…]
もっと読む12月1日は,日本カイロ工業会が1991(平成3)年に同会の設立10年(設立時の名称は日本使いすてカイロ同業界)を機に制定した「カイロの日」です。白金の二回目は,酸化触媒作用を応用した懐炉かいろに関する歴史です。 文学[…]
もっと読む白金は古くから知られていた金属ですが,元素として認識されたのは18世紀になってからでした。現在では,白金は宝飾品のほかに化学反応の触媒などに利用されています。 銀に間違われ,金に似せられ… 白金は,古代エジプトのファラオ[…]
もっと読むセシウムは原子番号55のアルカリ金属で,自然発火し,水と激しく反応します。軟らかく(全元素中で最小のモース硬度),延性に富み,銀白色で低融点(28.4℃)の金属です。セシウムは19世紀半ばに考案された分光器によって発見さ[…]
もっと読むジルコニウムは,世界で約152万㌧(鉱石量,2015年)が生産され,その上位三国はオーストラリア,南アフリカ,中国です。主な工業用途はセラミックス,耐蝕用材,原子炉燃料被覆材ですが,宝飾品としても知られている元素です。[…]
もっと読む金属チタンの製造が工業化されたのは20世紀に入ってからのことで,その用途は戦争を境にして変貌しました。1970年代には,軽さと強靱さをいかした航空機部品と高耐蝕性をいかした原子力発電設備が二大用途になりました。 チタンの[…]
もっと読むケイ素を含む物質は,水晶(石英)・ガラス・ケイ砂などが古代から知られ,シリカ(二酸化ケイ素)は18世紀までは元素であると考えられてきました。フランスのA.ラヴォアジエの著書『化学原論』にある元素表には,「塩をつくる土類の[…]
もっと読む塩素は,1774年にスウェーデンのC.シェーレが塩酸を酸化マンガン(Ⅳ)で酸化して得るまでは,濃硝酸と濃塩酸から王水を調製するときに生じる気体として知られていました。黄緑色で刺激性のこの気体は,1810年にイギリスのH[…]
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